誰も教えてくれない!!飲食店開業の罠。

飲食店を開業しようとした時に必要は事は何ですか??

多くの方は、資金の調達や物件選び、内装業者の選定がまず思い浮かぶと思います。
事実、上記の事は大切です。しかし開業するうえで上記の事をやり忘れるなんてことはありませんよね。

今回は、資金の調達や物件選び・内装業者の選定を無事終えてオープンまで順調に進めている方が、
ついつい忘れてしまう飲食店開業に必要な作業をご紹介します。

飲食店開業に必要な作業…それは「インターネット開設」作業です。

なんだそんな事かと思った方もいるかもしれませんが、
飲食店を開業する多くの方がインターネット開設トラブルに遭っています。

トラブルの原因は大きく分けて3つあります。
①申し込みが遅れ、オープンに間に合わない。
②管理会社や他のテナントへの連絡がなく開設できない。
③自テナントに配管がなく開設できない。

まず①の問題ですが、インターネット開設はNTTに申し込む方が多いと思います。
申し込みをすればすぐに開設できると思うかもしれませんが、
通常、申し込み→NTT事前調査→本工事と工程を経るので開設まで2~3週間、1ヵ月以上かかることございます。

オープン作業で忙しいかもしれませんが、遅くてもオープンの「2カ月前」には、NTTに申し込みするようにしましょう。

早く申し込みをしたからといってトラブルが無くなるわけではございません。

②の問題がでてきます。
まず、NTTの本工事(今回はテナントビルの場合)はどのように行われるか説明します。
テナントビルには、MDF(電話回線や通信回線をまとめて管理できる集線盤)という盤があります。
このMDFの多くは、管理人室や1Fの共有部に設置してあります。

そのMDFから各階にあるIDF(サブの配線盤)を経由してテナント内へ光ファイバーを引き込み、ONU(回線終端装置)を設置してひかり回線を開設します。

MDF、IDFは「鍵がかかっていること」が多く、鍵の管理をビルの管理会社がしていることがほとんどです。
本工事日にMDFに鍵がかかっていて、作業ができない。
管理会社に連絡しても対応してくれるとは限りません。
管理会社によっては、MDFの鍵の解錠には、申請書が必要で、申請は工事日の2週間前までに済ませなければいけない所もあります。

工事日にMDFの鍵が開かずに工事が延期してしまうと再工事までさらに2~3週間程度かかってしまいます。
NTT本工事日が決まったら、まずは管理会社に連絡して「MDFの鍵の有無と申請書の有無」を確認しましょう。

②の問題はまだあります。
それはIDFの設置場所です。
「他テナント内」に設置されているととても厄介です。
例えば、自テナントが5階でMDFが1階にIDFが2階テナント内、3階テナント内、4階テナント内にある場合を考えてみてください。

この場合、2・3・4階のテナントの責任者に「工事日に立ち入る許可」を得なければなりません。
2階は午前中はいいけど午後はダメ。3階は午後はいいけど午前はダメ、4階は…等々なかなかまとまりません。
NTTの開設工事でここが一番の問題点かもしれません。
この場合も、工事日が決まったらできる限り早く各テナントへ連絡して許可を取るようにしましょう。
どうしてもまとまらない場合は、管理会社に相談しましょう。
管理会社がお願いをすれば許可してくれるテナントさんがほとんどです。

最後に③の問題です。
自テナントがある階の「IDFからONUまでのルート」がない。
通常、IDFからONUまで光ファイバーを引き込むのは、天井裏にあるCD管と呼ばれる管で通すのが一般的です。

このCD管がないと、光ファイバーをONUまで引き込むのはとても困難で、ほとんどのNTTの工事班は「IDFから引き込むことができませんので工事を中止します」
「次回工事までにCD管を作っておいて下さい」といい帰ってしまいます。
せっかく管理会社に連絡して、他のテナントにも許可をもらっても水の泡。一からやり直しです…。

そうならない為にも、物件選びの際に、IDFからONU設置場所までCD管があるか確認しておきましょう。
もしCD管がない場合は、内装業者さんにお願いをして、IDFからONUまでCD間を設置してもらいましょう。

以上がインターネット開設する時の問題と対処法です。

とても手間がかかりますが、インターネット開設がオープンに間に合わないと、
インターネットが使えないだけでなく、電話やクレジット端末・ポスが使えないといった二次被害もでてきてしまいます。
しっかりと対応しましょう。

何か分からないことがあればMJMへお気軽にお問い合わせください。
MJMウェブコンサルティングでは、NTTへの申し込みから開設まで無料で手配します。
もちろん管理会社や他のテナントさんへの連絡もいたします。

 

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